トランジションタウンで知り合った中小路さんに誘われ、開発で潰される古民家を訪れました。
こんな素敵な古民家が、住宅地の開発で取り壊されるのだそうです。
取り壊し前に、何か使えるものがあるならもらっていって。
そんな有難いお誘いに僕は、アセビという防虫効果のある木をいただきにあがったのですが、古民家や庭周りはものすごく素敵な場所。
口にでる言葉は『もったいない・・・』の言葉ばかり。。。
大きなヤマモモの木。
台風で倒れたシイの巨木。
この場所で過ごしてきた自然と、そこで暮らしてきた人がどれだけの時間をかけてこの場をつくってきたのか。
今、色々な場づくりに関わっていることもあり、想像するだけでその喪失感に胸が痛みます。。。
ところ変わり、本日はパーマカルチャー中部の仲間が企画した野生ミツバチの巣箱づくりWSでした。
講師の三輪さんは古美術商を営みながら、故郷の自然の原風景を取り戻す活動をされているとても素敵な方。
『僕らの暮らしが気づかないところで生き物たちの世界の破壊で成り立っているこの状態の中で、人間以外の生き物達の世界を気づかうことにはどんな意味があるのでしょうか?』
そんな僕の質問に
『日本は何度も飢餓に襲われた歴史があるけど、それを乗り越えられたのは、田んぼのあぜ道や、身近な自然に草花や食べられるものに助けられたから。 その野生をも守っていくことが、これからの日本で暮らしていく上でとても大事になると思う。』
古美術という世界と、野生の自然の世界を生きる三輪さん。
『なぜ古美術に惹かれたのですか?』
『昔のものは、何百年も使うことができるだろう? 例えば古民家なら建て替える時も、その材を別のところでまた使える 。 君はあのビルがどれだけ建っていることができると思う? 一回で捨てられるものと、何百年以上も捨てられることのなかったものの価値の違いがわかるかい? 今の暮らしは全部ニセモノで覆われている。 そんな中で暮らしていると人間もニセモノになる。 高いものを買えって意味じゃないよ。 本物を知っているか? ってことが大切なんだと思うんだよ。』
人の暮らしやワザが極限まで高められた状態
『アート』。
それがどんな風に生まれて、それがどんなところへ還っていくのか?
その想像力。
火鉢の灰
ヤマモモの木
アセビの木
今までのそこで暮らしてきた生き物達と、今まで誰かがつないできた暮らしのストーリーをいただきました。
何億年かけてカタチをかえて今に息づく生命の巡り。
ヒトという生き物が折り重ねて来た、この星で生きていくためのストーリー。
今年も新しい巡りが訪れました。
(JUN)
★近日中の101WWS★
4/15(日)みんなで古民家をなおそう♪
4/30(月・祝) 片山佳代子さんによる糸紡ぎWSとガンジーのお話会
5/13(日)みんなで大地のキッチンを手づくりしよう♪
★近日中のパーマカルチャー中部のWSはこちら↓★
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